●「与景」とは美しい景観を周囲に与えること―――――――
日本の都市ではもう「借景」は望めなくなりました。高層ビルの乱立が海も、山も、富士山までも奪ってしまいました。さあどうしましょう。これからは逆に美しい景観を創造し、周囲の人々に提供する時代です。緑や環境、美意識を意識した「与景」。このコーナーはすでに始まっている世界と日本の「与景」を紹介していきます
2008.05.10
夜の六本木グレース
昼は何度も見たけれど、夜は初めて。この近くの蕎麦屋「本村庵」が「HONMURAAN]となって再オープンしたので、食べに行ったついでにおお、夜はこうなるのだと写真を撮った次第。夜のデジカメは三脚が無いとやはりダメですね。しばらくしたらこの写真は消します。
2008.03.30
これも一種の与景か!?
重要文化財の赤煉瓦建築と満開の桜。めったに見られないので、ちょっと載せてみました。この建築のステンドグラスは美しいです。普通の人も入れそうです。普通の人で痛風の人はダメです。最後はアホでした。桜の季節なので
2007.05.18
御茶ノ水の水路
御茶ノ水の橋からも、ホームからも、電車からも見える水と緑のファーモニー。久々に来ました新緑がきれいでした。樹木とヘデラなどの地被類をうまく組み合わせた見事な植栽です。川は神田川、もう少し左、上流へ行きますと、飯田橋で分流した話題の「日本橋川」といっしょになります。最近はプレジャーボートも行き来して、景観をたのしんでいます。ヨットはだめです。ヨーロッパでは電車の内陸側をヨットが走っているのを見かけ、よく驚きました。
2007.05.04
通行人への大サービス
道路から4メートルセットバックして塀があります。その間をものの見事に庭園に!距離も長いので、とても美しい。マンションはさすがステイタスを誇るホーマット。飯倉のそば、東洋英和の裏という感じでしょうか。ホーマットは外観のイメージ管理がしっかりしており、このマンションがそばにあるか無いかで住宅街のステイタスが変わるようです。
2007.04.16
東京ミッドタウンの庭
桧町公園も再開発の中に入れただけあって、広大な庭になりました。池の位置が変わっちゃったけれど、水神の祟りはないかな?六本木ヒルズも毛利池を場所変えしちゃって、昔からある池だけは動かさずにやって欲しかった。それはさておき、この庭に立つと360度看板やネオンの無い、きわめて日本では非日常的な風景が見える。これは大したもんです。しかも廻りの建物が自己主張していない、品の良いたてものばかり、それまで静かに暮らしてきた富裕層がもろ丸見え。ちょおとかわいそう。磯崎アトリエも坂倉建築研究所も篠山スタジオも丸見え。 ヌードモデルも丸見えといきたいですね。
2007.03.09
旧豪邸あと
ここは麻布の中でも、総領家三井八郎右ェ門邸、堤邸(兄)、と並んで巨大な敷地と豪勢さを誇るOさんというお宅でしたが、マンションに変貌。唯一残ったのが大木と笹の刈り込みでした。かっては内側に土塀があり、それなりの雰囲気を作っていたのですが、ま 仕方ないですかね。でもここの前を通るといつも気持ちよいのはミドリのちからですかね。
2007.02.04
鉢植えのビル
取り立ててどうという建物ではありませんが、屋上のヘリにビッチリ同じ鉢で同じ植栽を並べると、こうなるという見本で載せました。真下のフロアーが空いており、レンタルの看板が出ていますが、早く埋まることを望みます。ベルリンの(西ベルリン)の住宅街にあるオフィスでした。
2007.01.26
臨海パークのトイレ
ヨコハマ、みなとみらいの海に面している公園、りんかいパーク(臨海が正しいのか不明) の蔦にすっぽりくるまれたトイレ、右がオトコ、左がオンナ(通常このならびですかね)。しかも女性用の方はガジュマロの樹が前にあり、より雰囲気を作っている。芝生の手入れもよく、とても美しい公園です。花火の時は寝転がって花火をみるのがハマっ子の流儀だそうです。
2006.11.28
こちらは六本木
パリの美術館ほどのスケールはありませんが、よ、頑張ってるジャン!と思いました。只、名前も「GRACE]といい、セレブ以外は用は無いよ!という明快なレストラン兼社交場。3階建ての道路に面した部分です。奥に、三井のミッドタウンの一部が見えますね。椰子繊維のマットにカンガルーの子袋のような出っ張りをつけそこに植物を植え込んでいくやり方はおそらくパリと同じかもしれません。蔦中心の壁面緑化も大きく羽ばたこうとしているのが、パリの美術館やこのセレブ屋さんを見ると分かるような気がいたします。
2006.11.12
ケ・ブランリー美術館
パリはエッフェル塔の隣に7月にできた原始時代を対象とした美術館。シオドメの電通ビルを作ったあのジャン・ヌーベルの設計。彼は度々来日、その時日本の壁面緑化を学び、それを思いっきり進化させた形で新美術館に活かしたのではないか。壁面はまるでいけばなや狩野派の屏風を見るような緻密で繊細な美を作っている。想像以上だったので脱帽!!
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